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教育 骨を触る授業(その1) 40年続く盲学校の授業 骨を触って生き物を学ぶ

武井洋子教諭(左)の指導で動物の頭蓋骨を触る筑波大付属視覚特別支援学校の生徒たち。同校での動物の骨を触って生態を学ぶ授業は40年以上続いており、上野動物園も長年協力している=東京都台東区の同園で2017年12月、竹内紀臣撮影
キリンの後ろ足の骨を触る筑波大付属視覚特別支援学校の生徒たち。同校での動物の骨を触って生態を学ぶ授業は40年以上続いており、上野動物園も長年協力している=東京都台東区の同園で2017年12月、竹内紀臣撮影

 東京都文京区とうきょうとぶんきょうくにある筑波大学付属視覚特別支援学校つくばだいがくふぞくしかくとくべつしえんがっこうは、視覚しかく障害しょうがいのあるひとのための学校がっこうです。ここには40年以上前ねんいじょうまえからおこなわれている、中学ちゅうがく年生ねんせいのための特別とくべつ授業じゅぎょうがあります。それはウサギやキリン、カバなどの動物どうぶつほねを、わりにさわって観察かんさつする授業じゅぎょうです。たのしそうに授業じゅぎょうける生徒せいとじって、毎日新聞まいにちしんぶん柳楽未来なぎらみらい記者きしゃ半年間はんとしかんにわたって参加さんかしました。

     「これから自分じぶんまえにあるほね観察かんさつしていきます。いつもどおすすめてください」

     昨年さくねん12がつ武井洋子先生たけいようこせんせい(56)が中学ちゅうがく年生ねんせいの12人ににんむけてはなはじめました。

     つくえうえには、おおきさもかたちもばらばらの動物どうぶつ頭蓋骨ずがいこつひとつずついてあります。なん動物どうぶつほねなのかはらされていません。武井先生たけいせんせいのあいさつを合図あいずに、生徒せいとたちは一斉いっせい自分じぶんまえほねばしました。

     「これは使つかえるきばだな」「犬歯けんしがめっちゃんでいる。これはかなりかむちからつよいぞ。これは絶対ぜったい肉食にくしょくだ」。さわってづいた特徴とくちょうはすぐに言葉ことばあらわされ、教室きょうしつのあちこちからはきそうように次々つぎつぎこえこえます。

    いのち」のかたちもとめて

     筑波大学付属視覚特別支援学校つくばだいがくふぞくしかくとくべつしえんがっこう生物せいぶつ授業じゅぎょうで、ほねさわ授業じゅぎょうができたのは1975ねんです。生物せいぶつは、理科りか分野ぶんやひとつ。そのとおり、ものについてまなびます。当時とうじ、この学校がっこう生物せいぶつ担当たんとうしていた青柳昌宏先生あおやなぎまさひろせんせいと、視覚しかく障害しょうがいのある人向ひとむけの教育方法きょういくほうほう専門せんもん鳥山由子先生とりやまよしこせんせいが、動植物どうしょくぶつをじっくり観察かんさつする体験たいけんとおして、生物せいぶつまなたのしさをかんじてもらいたいとかんがしました。

     理科りか実験じっけん観察かんさつかせません。中学校ちゅうがっこうなら生物分野せいぶつぶんや最初さいしょは、顕微鏡けんびきょう使つかった観察かんさつおおく、不自由ふじゆう生徒せいとにとってはおおきなかべになっています。筑波大学付属視覚特別支援学校つくばだいがくふぞくしかくとくべつしえんがっこう中学ちゅうがくねん生物せいぶつ授業じゅぎょうでは、1ねんのうち前半ぜんはんっぱの観察かんさつ後半こうはんになると動物どうぶつほねさわります。

     最初さいしょ頭蓋骨ずがいこつからはじめ、最後さいごには全身骨格ぜんしんこっかく観察かんさつします。教科書きょうかしょ黒板こくばん使つかいません。ほねて、自分じぶんちからで「いのち」のかたちをじっくりとつくげていくのです。=2めんにつづく

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