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県内で出没相次ぐ 6、7月遭遇ピーク 推定生息数は横ばいかやや減少傾向 登山などは十分注意を /新潟

 県内各地で熊の出没が相次いでいる。県によると、4月から6月までの3カ月間に寄せられた熊の目撃・痕跡発見情報は325件と昨年同期(286件)より1割増加。けが人が出る被害も3件あった。増加の理由は不明だが、県は「7月は年間を通して熊と遭遇しやすい時期。被害に遭わないよう登山などの際は十分に注意してほしい」と呼びかけている。【井口彩】

     県民などから寄せられた熊の目撃情報や足跡などの痕跡情報は、1月は2件、2月はゼロ、3月は6件と例年並み。しかし寒さが和らぎ冬眠から目覚め始める4月になると、35件(前年同月比8件増)に増加した。更に5月は129件(47件増)、6月は161件(16件減)と右肩上がりになっている。大半がヒグマよりやや小ぶりのツキノワグマ(成獣で体長140センチ前後、体重60~80キロ)だった模様という。

     大半の熊は人と遭遇しても危害を加えず去っていったが、4月には十日町市の山中で山菜採りをしていた80代女性が襲われた。5月も阿賀町の山中で山菜採り中の70代男性が、頭から首にかけてひっかかれ、6月は長岡市内の山林で木を切っていた70代男性が背中をひっかかれた。

     3人とも必死に抵抗するなどした結果、軽いけがで済んだが、昨年11月には糸魚川市郊外の駐車場付近で50代男性が熊とみられる動物に襲われ、顔の骨を折る重傷を負った。

     県によると、県内の熊の推定生息数は474頭~1291頭。ここ数年は「ほぼ横ばいまたはやや減少傾向」にあるが、分布域は過去10年で1・5倍に拡大した。「食料を求めて人里に下りてきた熊がそのまま子供を産み、子グマがその場所を自分のすみかと勘違いしたまま定着することもある」という。

     夏山ハイキングシーズンとなる7月はここ数年、6月と並んで熊との遭遇情報が多く寄せられる時期。県環境企画課の担当者は「生ゴミや果実の匂いも熊をおびき寄せる要因になる。登山などで出たゴミは必ず持ち帰るなど、熊を引き寄せないよう人間側も努力する必要がある」と話している。

    興奮せぬようゆっくり後退 「まず出合わぬように」

     熊に襲われないためにはどうすればよいか。県の担当者は「まずは熊に出合わないようにすることが大切」という。

     熊の活動する春から秋にかけて入山する場合は、あらかじめその地域の熊の目撃情報を確認しておく。県がサイトを運営する「にいがた熊出没マップ」(http://ngt-webgis.jp/kuma/)では、2015年度から今年度までに熊が出没した場所を地図上に表示。年度ごとに色分けされており、現在どの辺りで熊が出没しやすいのか調べられる。熊のフンや足跡があれば立ち去ったり、鈴やラジオを鳴らして自分の存在を知らせたりすることも重要だという。

     もし熊に遭遇したら、熊を興奮させないことが第一。熊が人を背後からいきなり襲うことはほとんどないが、逃げるものを追う習性があり、100メートル9秒のスピードで走ることも。騒いだり走ったりせず、ゆっくり後退するのが良いという。

     市街地や集落で熊を見つけた場合は「まずは安全を確保し、警察や市町村に連絡して」と担当者は話す。「出没マップや統計にデータを加えることができ、今後の被害の予防にもなる。ぜひ協力してほしい」【井口彩】

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