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死刑執行、平成のうちに 改元契機「オウム総括」

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 オウム真理教による一連の事件で死刑が確定した死刑囚13人のうち、教団元代表の松本智津夫死刑囚(63)ら7人の刑が執行された。計29人(刑事裁判上の認定は計27人)が死亡、6000人以上が負傷した平成を代表する事件は最大の節目を越えた。なぜ、この時期だったのか。上川陽子法相は記者会見で「慎重にも慎重な検討を重ねた」と述べるにとどまったが、関係者らを取材すると、天皇陛下の退位に伴う来年5月の改元を控え、国が「時代の総括」を強く意識した執行だったという印象がのぞく。【和田武士、伊藤一郎、坂本高志】

 オウム事件の刑事裁判は2011年11月、最高裁が遠藤誠一死刑囚(58)の上告を棄却し、死刑囚13人を含む起訴された189人全員の裁判がいったん終結した。その直後から、法務省は死刑執行を見据えた検討を始めようとしていた。刑事裁判のため東京拘置所に収容していた13人を各地の拘置所に分散移送する手続きだ。しかし、特別手配されていた教団元幹部、平田信受刑者(懲役9年が確定)が11年12月31日夜、警察に…

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