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オウム死刑執行

島田裕巳氏=鈴木英生撮影
島田裕巳氏=鈴木英生撮影

 地下鉄サリン事件(1995年)など一連の凶行で日本社会を震撼(しんかん)させたオウム真理教。「宗教団体を装ったテロ組織」を率いていた教団元代表の松本智津夫(麻原彰晃)死刑囚ら7人の刑執行が意味するものは何か。宗教学、被害者学、社会学の専門家に聞いた。

世相の残像が消えた 島田裕巳・宗教学者

 地下鉄サリン事件から23年。死刑制度の是非はさておき、今回の執行で「ようやく一区切りがついた」と強く感じた。私の人生もあの事件で大きく変わったが、まして被害者や遺族の方々にとっては、本当に長い23年だっただろう。

 オウム真理教は、特定の時代と世代を反映したからこそ大教団となり、大事件を起こしてしまった。高度成長期と団塊の世代にとっての連合赤軍事件と似ている。ヨガ道場としての発足が1984年。バブル景気を挟み、11年後に地下鉄サリン事件を起こした時には出家者1400人、在家信者1万人を擁していた。

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