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「フリースタイルな僧侶たち」が50号 仏教を若者の身近に 超宗派の若手グループが無料情報誌

50号を迎えたフリーマガジン「フリースタイルな僧侶たち」のバックナンバーを手にする新代表の加賀俊裕・三津寺副住職=大阪市中央区で

 「お坊さん」とフリーマガジン(無料情報誌)という異色の組み合わせが注目を集めた超宗派の若手僧侶グループ「フリースタイルな僧侶たち」(通称・フリスタ)による同名の雑誌が、5月で50号の節目を迎えた。「お寺に座って待つだけでなく自分たちから発信しよう」と若者にも親しみやすい仏教の切り口を探りながら号数を重ねてきた。4月には代表も交代し、次のステップに向け動き出している。

     「布教の形に風穴を開けた」。新代表となった真言宗御室派・三津寺(大阪市中央区)の加賀俊裕(しゅんゆう)副住職(32)はこれまでのフリスタの活動をそう表現する。

     2009年夏、浄土宗・龍岸寺(京都市下京区)の池口龍法住職(37)を中心に20~30代の若手僧侶やライターが集い『フリースタイルな僧侶たちのフリーマガジン』を創刊した(15年の第37号から現在の誌名に)。宗派にとらわれず社会活動をする僧侶らを取り上げたり、メンバーが描いた漫画や精進料理レシピを紹介したりするなど仏教を身近に感じられる記事を掲載。メディアでも注目され、当初1500部だった発行部数は1万5000部まで増えた。年4回発行する。

     また、気軽に僧侶と話ができる「アラサー僧侶とゆるーく話す会」などのイベントも開催。現在は全国の約20人がメンバーとして活動する。加賀さんは「仏教に関心がなかったり、どう接点を持っていいか分からなかったりした人たちに向け、たくさんの入り口を生み出した」と振り返る。

     課題も見つかった。「人を呼ぶためにコンサートやヨガ教室などを開くお寺も増えたが、そのこと自体が目的になっているケースもある。仏教そのものがイベント化している」。そんな中で掲げた今後の活動テーマは「日常」だ。「仏教は日常の中でいかに苦しみを感じないよう心をコントロールするかの教え。日ごろから実践を繰り返すことで、その『うまみ』が味わえる」。たとえば真言宗や禅宗などでは食事の際、ご飯粒を数粒、別の器に取り分ける作法がある。「餓鬼」などへの施しとされるが「ありがたいご縁の中でこの食事をいただける」という教えを思い出す訓練になる。「イベントも、そうした仕掛けを発信する場にしたい」。誌面も「特別な人ではなく、すぐ隣にいるような人を取り上げたい。インパクトはなくても、ふと行動につながるような内容になれば」と意気込む。

     バックナンバーはウェブサイト(http://www.freemonk.net/)で読むことができる。【花澤茂人】

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