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ススキノ

「どんな人でも気軽に」バリアフリーラウンジ

車いすのお客さんも気軽に楽しめるバリアフリーラウンジ「スターレイン」。手前右は代表の小林輝さん=札幌市中央区で2018年6月15日、竹内幹撮影

 障害のある人でも気軽にお酒を楽しんでもらおうと、札幌市中央区の歓楽街ススキノの中心部に、バリアフリーのラウンジ「スターレイン」がオープンした。車いす利用者などに配慮した店内のレイアウトやメニュー表は当事者の声を聞いて準備し、障害者に対応する接客講習も定期的に実施。店主の小林輝さん(29)は「どんな人でも気軽に楽しめる店を目指したい」と話している。

     ススキノで飲食店を2店舗を経営する小林さんが「スタッフがいつまでも働ける職場を」と福祉事業に着目。ノウハウがある飲食業でバリアフリーに特化した店を開こうと、約1年の準備期間を経て今年4月にオープンした。約15人の女性スタッフのうち2人には聴覚などの障害がある。

     事前に知人や利用客の車いす利用者などに意見やニーズの聞き取りを実施。フロア備え付けトイレは「入り口や通路が狭く設備も整っていないため、1人では利用できない」との声が上がり、車いす対応の個室トイレを新設した。

     来店客で車いすを利用者の佐藤成二さん(28)は「トイレを設けたり店内の通路を広げたりして座席が少なくなり、利益は減ってしまうはず。それでも配慮してくれたのがうれしい」とグラスを傾けた。

     店内の座席は通常より低くし、脇に手すりを付けることで介助がなくても車いすから移りやすくした。テーブルは脚を高くした特注品で、車いすのままでも奥まで入れる。グラスは落としても割れないプラスチック製で、メニュー表の文字は弱視の利用客に向けに字を大きくし、今後は点字メニューの作成も検討している。

     小林さんとスタッフ計3人は、障害のある利用客らを適切にサポートできる民間資格「サービス介助士」を取得。月1回、介護士らを講師に招き、障害のある人への接客法や注意点について学ぶ講習を開催している。

     常連客で車いす利用者の古藤健太さん(27)は「施設面に目が行きがちだがスタッフの意識も大事。ここは両方が整い、気持ち良くお酒が飲める。こうしたお店がもっと増えてほしい」と期待する。

     小林さんは「お店ではストレスや壁を感じないで楽しんでもらいたい。スタッフが気を使い過ぎても失礼になるので、お客さんの声を集めながら改善していきたい」と話している。【安達恒太郎】

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