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オウム死刑執行

上祐氏「深くおわびしたい」

松本智津夫死刑囚の刑執行を受けて記者会見する「ひかりの輪」の上祐史浩代表=司法記者クラブで2018年7月6日午後0時1分、宮本明登撮影

 オウム真理教による一連の事件で死刑が確定した7人への死刑執行について、元教団幹部や司法関係者からはさまざまな声が上がった。

 後継団体「アレフ」から分派した「ひかりの輪」の上祐史浩代表(55)は記者会見し、「オウム真理教の犯罪に関しては、その当時、私も教団で重大な責任を有していた。被害者、遺族の皆さんに深くおわびしたい」と改めて陳謝した。

 松本死刑囚への思いについては「離反し批判してきたので、(松本死刑囚から見て)裏切り者になる。10年以上、一種の緊張があった。その微妙な緊張感が少し落ち着くかというのが率直なところ」と心境を明かした。

 アレフは今年3月、「麻原尊師らの死刑執行を強行しようとしているのか。もしそうであるならば、取り返しのつかない重大な禍根となる」とのコメントをホームページで公表していた。執行後は新たなコメントは出していない。

 検察からは「執行は当然」との見方が相次いだ。ある幹部は「何の落ち度もない多くの人々が無差別に殺害され、検察としても総力を挙げて捜査した事件。我々の仕事は終わるが、残されたご遺族の思いはさまざまだろう」と思いやる。別の幹部は「事件を知らない検事も多くなった。時代の区切りという感覚はない」と話した。

 オウム事件の捜査を担当した警視庁捜査1課OBの大峯泰広さん(70)は「大きな区切りを迎えてほっとしたというのが正直な気持ち」と話した。当時、土谷正実死刑囚の取り調べを担当し、松本死刑囚は「教団にとって絶対的な存在」だと感じたという。「だからこそ、国家の中枢でテロを起こし、転覆を謀った松本死刑囚に本当の動機を話してほしかった。残念だったし、ひきょうだったとの思いもぬぐえない」

 日本弁護士連合会は「国家による重大かつ深刻な人権侵害」と執行に抗議する声明を発表した。7人のうち土谷正実死刑囚を除く6人が再審請求中だったという。【巽賢司、遠山和宏、金寿英】

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