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<影山貴彦のテレビ燦々(さんさん)>
赤塚不二夫がいなかったら、自分はエンターテインメントの研究をしていなかったかもしれない。赤塚の作品は、エンターテインメントへの愛で溢(あふ)れている。
タモリが赤塚にこの上なく世話になったことは有名だ。彼が亡き御大のために語った弔辞の締めの言葉「私(タモリ)もあなた(赤塚)の数多くの作品のひとつです」は多くの人の心を揺さぶった。2008年8月のことだった。付け加えると、タモリはその日、赤塚の告別式に参列後、いつもと変わらずフジテレビ「笑っていいとも!」の司会を務めた。タモリのすごさだ。
今年が赤塚不二夫没後10年の節目ということもあり、土曜ドラマ「バカボンのパパよりバカなパパ」(NHK総合)が6月30日から始まった。ドラマの原作となっているのは、赤塚の娘、赤塚りえ子が10年に書いた「バカボンのパパよりバカなパパ 赤塚不二夫とレレレな家族」(徳間書店)である。その後、15年には幻冬舎により文庫化され、タイトルも「バカボンのパパよりバカなパパ」となった。
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