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藤原帰一の映画愛

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ワンダーランド北朝鮮 言葉より人々の表情で伝わってくる映画の力

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 北朝鮮といえば、謎の国というイメージがつきまといます。国内では指導者への全面的忠誠を要求する独裁政権。対外的には核開発を進め、ミサイル実験を繰り返す軍事的脅威。国民を極度の貧困に追いやりつつ国外に軍事力を示威するのですから、好意的に受け取ることが難しいのは致し方ありません。テレビで放送される映像も軍事パレードや巨大なマスゲームなど、全体主義という言葉がぴったりのものばかりです。

 でも、韓国から見た北朝鮮のイメージは、ちょっと違う。朝鮮戦争を経験しているだけに北朝鮮が韓国の安全を脅かしているという脅威感が高い一方で、同じ民族が南北に分断されているという悲しみもあるわけで、そこから離散家族をはじめとした南北交流などを求める声も生まれることになる。韓国社会の北朝鮮認識には、独裁政権と軍事的脅威という視点だけでは割り切ることのできないニュアンスを見ることができるでしょう。

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