豪雨

「あきらめない」水没車中で息継ぎし脱出 広島

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川の水が流れ込み、川のようになった道路で動けなくなった車を押す近所の住民ら。昨日は車で通れたが、水流が増えているという=広島市安芸区で2018年7月9日午前9時43分、手塚耕一郎撮影
川の水が流れ込み、川のようになった道路で動けなくなった車を押す近所の住民ら。昨日は車で通れたが、水流が増えているという=広島市安芸区で2018年7月9日午前9時43分、手塚耕一郎撮影

 「ここで終わりかもしれない」--。6日夜の豪雨では、広島県熊野町につながる広島市安芸区矢野東の県道34号で起きた渋滞中、近くの矢野川が氾濫し多数の車が流された。熊野町平谷の会社員、中島春好さん(61)も車ごと約1キロ流されたが、水没する車中で何とか息継ぎするスペースを確保し、生き延びた。

 中島さんは6日午後7時ごろ、広島市内の勤務先から車で帰宅中、自宅まで約5キロの上り坂にさしかかったところで長蛇の渋滞の列につかまった。

 雨脚が強まる中、数十メートル先で車の接触事故も起き、車列はいっこうに動かない。突然、坂の上からの大量の濁流が車ごとのみ込んだ。数百メートル下に流され、流木にひっかかった後、車体は回転して坂を転がり始めた。窓から大量の泥水が入って溺れたような状態になり、息ができない。無我夢中で手を伸ばすと、車内の上部までは水没せず30センチほどの隙間(すきま)があると気づいた。必死で顔を近付け、車の回転に合わせて…

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