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高校野球100回/上 父が率いた銚子商へ 「球道一途」向き合い 主将として、監督として /千葉

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 1974年夏、斉藤一之監督率いる県立銚子商業高校が甲子園初優勝を決めた総立ちのスタンドに、当時、中学3年だった長男俊之さん(59)はいた。熱気の渦に包まれ、「ただただ、すごいと思った」。甲子園で試合を観戦したことはそれまでも何度かあったが、比べものにならない光景が目に焼き付いた。

 一之さんは銚子第1中教諭時代、軟式野球部を県優勝に導き、卒業生が銚子商の中心選手となって活躍した。その手腕を買われ62年、銚子商に招かれた。翌63年の夏の甲子園でいきなり8強、瞬く間に有名人になった。

 「監督の息子」。小学校高学年で本格的に野球を始めた俊之さんはそう呼ばれるのを嫌った。中3の冬、銚子商以外の高校への進学を父に伝えた。だが、寂しげな父の顔が何度も浮かび、一晩考えて翌朝、改めて告げた。「やっぱり銚子商に行きます」。父は言った。「これから3年間は親子じゃないぞ」

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