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西日本豪雨(その1) 「想定外」の被害拡大 同時多発で混乱

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大規模な被害が出た主な豪雨災害
大規模な被害が出た主な豪雨災害

 各地で記録的な降雨量となった西日本豪雨。ほぼ同時に広範囲で土砂災害や浸水被害が発生し、自治体は被害把握や救助活動に追われ、混乱した。気象庁も大雨特別警報を異例の11府県について発表。広域の住民に避難を促したが、逃げ遅れや避難中の被害が相次いだ。「想定外」への備えが改めて問われている。

 「災害の範囲だけで言えば2011年の東日本大震災級の規模だ」。京都大防災研究所の松四雄騎准教授(山地災害環境学)は、今回の豪雨をこう評価した。大雨による洪水や土砂崩れが重なった複合災害は、複数の府県で同時多発的に起こり、広域災害への対応の難しさを浮き彫りにした。

 14年に土砂災害で死者77人が出た広島市の担当者は「これほど広範囲で同時に多発する災害は経験がない」と悲鳴を上げた。4年前の被害は同市安佐南区、安佐北区に集中したが、今回は死者・安否不明者が全8区ある行政区のうち4区にまたがったため、けが人や被害の情報を把握するだけでも困難を極めたからだ。

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