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豊島区

戸籍証明書実物コピーを委託業者に「見本」で提供

 東京都豊島区が、名前や本籍地、生年月日などの個人情報が記載された戸籍証明書の実物コピーを、外部の委託業者に提供していたことが、9日分かった。戸籍の受理証明書など届け出交付数の少ない書類をパソコンに入力する際などの「見本」として、書類のサンプルではなく「本物」を提供したという。区は10年以上にわたり、1社に計約450枚の戸籍証明書を渡していた。高野之夫区長が同日の区議会全員協議会で明らかにした。【福沢光一】

     高野区長は「個人情報の目的外使用にあたる個人情報保護条例違反。業者から指摘を受けるまで気付くことができなかったのは痛恨の極みだ。誠に申し訳ありません」と陳謝した。戸籍証明書はすべて回収しており、これまでに個人情報の外部漏えいは確認されていないという。

     区総合窓口課によると、区は2005年に戸籍などの入力業務の委託を開始。その頃から、正確な事務処理を行うための「見本」として、戸籍証明書を提供していたとみられる。さらに区は、パソコンに保存したこれらの個人情報をコピーし、業者が社員研修用の資料として使うことも認めていた。

     昨年12月、個人情報の扱いに疑問を感じた業者が区に報告。区は関係課の職員に聞き取りを行ったが、職員は「戸籍事務は複雑、特殊であり、業務を適正に執行するために必要な措置だった。職員と委託業者のみの内部資料としての使用であり、情報漏えいや不当な目的の利用ではない」と答えたという。

     しかし、高野区長は同協議会で「認識が間違っている。個人情報がむき出しの証明書を見本や研修に利用するのは目的外利用で許されない」と明言。区の責任を認めた。

     区は6月28日、関係した部課長5人を含む職員8人に口頭厳重注意処分を行った。8、9月には個人情報に関する職員研修を行う。

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