米国務長官

「非核化を再確認した」北朝鮮談話に当惑

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会合後に共同会見をする、左からポンペオ米国務長官、河野太郎外相、韓国の康京和外相=東京都港区の飯倉公館で2018年7月8日午後0時4分、代表撮影
会合後に共同会見をする、左からポンペオ米国務長官、河野太郎外相、韓国の康京和外相=東京都港区の飯倉公館で2018年7月8日午後0時4分、代表撮影

 【ワシントン会川晴之、ソウル渋江千春】平壌で開かれた米朝協議を終え、東京で8日に記者会見したポンペオ米国務長官は「北朝鮮側は完全な非核化を再確認した」と述べ、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長がトランプ米大統領に約束したことの実現に強い期待を寄せた。しかし、北朝鮮側が協議の進め方について強く反発し、米朝は入り口論から対立する構図となっており、北朝鮮が全面協力することを前提にした「1年以内」(ボルトン米大統領補佐官)の非核化の実現は遠のいている。

 ポンペオ氏は会見で、今回の協議で「非核化には広い範囲が含まれることを北朝鮮側に説明した」と述べた。その中には核兵器やミサイル、さらに核物質や生産施設、ウラン濃縮関連施設なども含まれるとしたうえで、「北朝鮮側はそれに反論しなかった」と強調した。

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