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「何しとるんか。何でこんな所に」。広島県熊野町川角5の住宅街「大原ハイツ」で、会社員、角森(つのもり)康治さん(54)は妻奈々さん(44)の遺体が運ばれて来るとおえつを漏らした。裏山が崩れ、家が土砂にのみ込まれた。6月14日に結婚したばかり。結婚指輪を今月7日に渡す約束は、果たせないままになった。
仕事のため、島根県安来(やすぎ)市で家族と離れて暮らす。週末を一緒に過ごそうと、車で6日夕に広島へ出発した角森さんは、同日午後8時ごろ、奈々さんから「気をつけて」と無料通信アプリ「ライン」でメッセージを受けた。これが、最後の言葉になった。
ラインでは「家の前の水路があふれている」とも伝えてきたが、ここまでの災害になると思わず、避難を促さなかったのは悔やんでも悔やみきれない。7日朝に熊野町に到着すると、「家が地面から無かった」。
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