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SUNDAY LIBRARY

木村 衣有子・評『うつわディクショナリー』衣奈彩子・著

◆『うつわディクショナリー』衣奈彩子(えなさいこ)・著(CCCメディアハウス/税別1600円)

 服や音楽にも似て、うつわもやはり世の流れに洗われて、ずっと同じ色や形ではいないものだ。お皿や茶わんに描かれる、あるいは刻まれている植物や鳥などの繊細な絵柄。そして、漂白されたようにまぶしすぎることはない、見上げる雲の色のように個々に少しずつ違いのある白色。多角形の輪郭。そのあたりが、ここ10年ほどのうつわシーンを注視している者としては「今」のうつわだなあと思わされる傾向だ。

 そしてやはり、服と近しいなと思うのは、流行を映しながら、日常を営む上で必要不可欠な道具でもあるところ。そう、うつわとは、日々の糧を受け止めるためのものだ。『うつわディクショナリー』には、それをこしらえることを生業(なりわい)とするつくり手24人の、それぞれのうつわの姿と言葉がおさめられている。

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