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長野

松本城の堀 復元を断念 基準値超える鉛検出

堀復元を断念して整備した場合の松本城公園のイメージ図。左側の広場に堀を造る計画だった=長野県松本市教育委員会提供

 長野県松本市は10日、松本城の南・西外堀の復元事業を見直し、堀を造ることを断念すると明らかにした。昨年度に実施した土壌汚染調査で基準値を超える鉛とその化合物が検出されたためで、掘削はせず、芝生広場のような平面整備に変更する。

 事業は、大正時代から昭和初期に埋められた堀をL字形に復元し、江戸・明治期の松本城の姿に戻す計画。1976年度に構想が浮上し、2007年に菅谷昭市長が事業着手を表明した。以来、約1万平方メートルの用地の買収を進め、24年度の完成を目指していた。

 市によると、土壌汚染対策法に基づく汚染調査を2回実施した結果、用地内の約3割の範囲で、土壌から自然由来とみられる鉛の汚染が見つかった。井戸水は基準値未満だった。土壌処理費は地権者が負担するのが原則で、すべて除去しようとした場合、約4億円以上かかるという。地権者に請求するのは現実的に困難で、市費を投じるのも市民の理解を得られにくいとし、堀復元断念を決めた。

 この日、市議会の議員協議会で方針を示し、了承を得た。菅谷市長は「断腸の思い。住み慣れた場所を離れることに理解と協力をいただいた皆さんには心からおわび申し上げたい」と陳謝した。用地買収は半分終わっており、今後、地権者らに計画変更を説明するという。【小川直樹】

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