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朝日放送社長

連続ドラマ「意見承知の上で放送決めた」

記者会見する朝日放送テレビの山本晋也社長=大阪市福島区の朝日放送テレビで2018年7月10日午後2時12分、倉田陶子撮影

 「誘拐事件を肯定的に描いている」などと、放送前から批判が上がっていた朝日放送テレビ(ABCテレビ、大阪市福島区)制作の連続ドラマ「幸(さち)色のワンルーム」について10日、同社の山本晋也社長は記者会見で「いろんなご意見があることを承知した上で、中身を精査し、当社の基準に沿って放送を決めた」と説明した。

     ドラマは、「はくり」さんの同名漫画(スクウェア・エニックス刊)が原作。テレビ朝日(東京都港区)が放送予定を取りやめるなど波紋が広がっているが、山本社長は「テレビ朝日の編成の判断で、コメントする立場ではない」とした。また、「実際の誘拐事件を参考にしているのではないか」という批判に対しては「原作者や出版元と話し、あくまでフィクションだと判断した」と述べた。

     初回は8日夜に放送され、視聴率は4%を記録(関西地区、ビデオリサーチ調べ)。虐待やいじめに遭い生きる希望をなくした少女が、声を掛けてきた男と暮らしながら幸せを探し求める姿を描く。山本社長は「この時代のいろんな問題点が詰まっているドラマで、やるべきだと思っている」と話した。【倉田陶子】

    山本社長、一問一答

     朝日放送テレビ制作の連続ドラマ「幸色のワンルーム」について、山本晋也社長の記者会見でのやり取りは以下の通り。

     Q 放送に至るまでの経緯は。

     A 企画段階からいろんな批判があるのは分かっていた。当社としてこのドラマを作るかどうか、かなり議論し、中身を精査し、当社の基準を含めて放送を決めた。

     Q テレビ朝日の放送取りやめをどう受け止めるか。

     A 番組販売の形であり、それを受けるかどうかはテレビ朝日の編成の判断。コメントする立場ではない。

     Q (8日放送の)第1話の感想は。

     A この時代の世の中のいろんな問題点が詰まっており、このドラマはやるべきだと思っている。満足いく内容だった。

     Q 「実際の誘拐事件を参考にしているのではないか」などの批判もある。

     A そういう批判があることは重々承知していたが、原作者や出版元と話し、これはあくまでフィクションだと判断した。このドラマのテーマは誘拐犯と被害者というものではなく、社会のいろいろな問題を抱えた一人の少女と、関係する人間とのつながりであるということを番組として訴えたい。

     Q 批判があると分かっていながら放送に踏み切った理由は。

     A 主人公の少女が受ける家庭での虐待、学校でのイジメやセクハラは今の世の中に当てはまる問題でもある。それがこの世の中で解決されているわけではない状況で、行き場のない少女と、たまたま出会った男性との人間関係にしか救いがないようなストーリーになっていく。物語が進行する中で、我々は何を見いださなければいけないのか。世の中に問いかける意味も含め、ドラマ化すべきだと判断した。

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