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西日本豪雨

死者185人 感染症対策、本格化 専門チーム派遣 DHEAT、災害関連死を予防

 西日本を中心にした豪雨被害の犠牲者は12日もさらに増え、毎日新聞の集計で午後0時半現在、13府県で185人に上った。安否不明者も63人いる。土砂災害や家屋被害も少しずつ明らかになってきた。厳しい暑さが続く中、被災地では衛生面の対策が急務になっている。

     大規模災害後に被災者の健康管理をサポートする「災害時健康危機管理支援チーム」(DHEAT=ディーヒート)と呼ばれる専門集団が12日、厚生労働省から岡山県に派遣された。今年3月に運用が開始され、被災地への派遣は全国で初めて。避難生活の長期化による感染症の発症やエコノミークラス症候群などによる災害関連死を防ぐため、必要な人材や物資を把握し、供給する調整役を担う。

     DHEATは各都道府県が1チーム5人程度を被災地に派遣する仕組み。人員を交代しながら数週間から数カ月活動する。メンバーは厚労省で研修を受けた都道府県所属の医師や保健師、管理栄養士などで、被災自治体の保健所などに入る。

     今回は、岡山県が派遣を要望し、厚労省が調整して長崎県から5人のチームを派遣した。岡山県倉敷市羽島の県備中保健所を拠点に、1週間ごとに人員を交代させながら約3週間活動する予定。

     この日、報道陣の取材に応じたチーム責任者の宗(そう)陽子・長崎県南保健所長(47)は「医療機関の被災状況や、避難所にいる被災者の健康状態について、まずは情報収集したい。どこにどんなマンパワーが必要かを検討し、課題解決につなげるつもりだ」と話した。

     DHEATは「被災家屋を片付けた際に履いた長靴は不衛生なので避難所に土足で入らない」「配給された食べ物をもったいないからと取っておかない」など、感染症や食中毒対策を周知徹底する。【山田毅、小林一彦】

    土砂災害483件

     広島と岡山、京都の3府県で同日午前、計9人の死亡が新たに確認された。犠牲者や安否不明者は広島、岡山の両県に集中。自衛隊や警察などが救助、捜索活動を続けている。

     大規模な土砂災害が起きた広島県坂町小屋浦では、新たに4人の遺体が見つかった。

     広範囲が水没した岡山県倉敷市真備町地区でも、新たに男性1人の遺体が見つかった。県はこの日午前、安否確認が取れない地区内の男女2人の実名を新たに公表。一方、11日に発表した安否不明者の中で、この地区の女性3人の生存が確認された。

     国土交通省によると、11日午後1時現在、被害が深刻な広島、岡山を含む29道府県で、計483件の土砂災害が起きていたことが分かった。【隈元悠太、高橋祐貴、芝村侑美】


         死者   心肺停止 安否不明

    岐阜    1

    滋賀    1

    京都    5

    兵庫    2

    奈良                1

    鳥取    1

    岡山   58          17

    広島   78      1   42

    山口    3

    愛媛   26           2

    高知    2           1

    福岡    4

    佐賀    2

    鹿児島   2

    計   185      1   63

     単位は人(12日午後0時半現在、毎日新聞まとめ)

     ※安否不明は行方不明を含む

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