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西日本豪雨

襲う猛暑、断水24万戸 死者176人

土砂崩れにより、自宅近くで行方不明になっている植木将太朗さんの母富士子さん。知人やボランティア、自衛隊などの力も借りて、息子を捜し続けている=広島市安芸区矢野東で2018年7月11日午前7時43分

 西日本を襲った記録的な豪雨の被害者はさらに拡大し、毎日新聞の11日午後10時現在のまとめでは、死者は13府県で176人になった。この日、岡山、広島、佐賀の3県で計17人の死亡が確認されたが、安否不明者は依然として61人に上る。被災地は連日30度を超える暑さとなっており、自衛隊や消防の懸命な救助、捜索活動が続いている。また、甚大な被害を受けた広島、岡山、愛媛の3県を中心に12府県で計24万4612戸の断水が続いており、復旧作業が難航している。

     死者数の内訳は、広島71人▽岡山57人▽愛媛26人--など。岡山県は11日、安否不明者の早期発見のため、倉敷市真備(まび)町地区46人と他市町5人の計51人の実名を公表した。公表後、真備町地区で33人の生存が確認されたが、甚大な被害を受けた広島、岡山両県の被害の全容は見えていない。

     堤防が決壊し地区の3割が水没した真備町地区では新たに3人が遺体で見つかり、地区の犠牲者は49人になった。国土交通省は11日、地区内での宅地や生活道路の浸水がおおむね解消したと発表。8日昼からポンプ車を使って24時間態勢で排水作業を続けていた。

     広島県では呉市安浦町で起きた土砂崩れの捜索現場から1人が見つかるなど、同市、広島市、熊野町で計13人の死亡が確認された。

     総務省消防庁によると、11日正午現在、15府県で避難指示・勧告が発令されており、各地の避難所には計6985人が避難している。岡山、広島の両県では計5997人が避難しており、厳しい暑さの中での避難生活が続いている。【松本紫帆、高橋祐貴】

    病院、水足りず

     厚生労働省によると11日正午現在の断水は、広島県21万1008戸▽愛媛県2万2757戸▽岡山県9693戸。他の9府県でも1154戸が断水している。

     断水が続く広島県三原市では、人工透析を行う3病院に優先的に給水車を回しているが、水が足りていない。透析に使う水は1回当たり数十~100リットル。ある病院では1日に約80トンの水が必要だが、病院職員が他の給水所を回っても水が全く足りず、透析患者75人のうち12人を10日に他の病院に移した。担当者は「この状態がいつまで続くのか。外来患者も満足に治療できない」と不安を口にする。

     全国の水道事業体が加盟する日本水道協会(東京都)は、大規模災害時には、被災自治体からの応援要請をとりまとめ、給水車を派遣している。11日は、近畿や四国など約90の自治体から給水車計117台が派遣され、広島、岡山、愛媛の3県の支援に入った。【蒲原明佳、遠藤浩二】

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