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中国

にじむ「対米共闘」 劉暁波氏妻出国、欧州に秋波

ベルリンの空港に到着後、車に乗り込む劉霞さん(左)=10日、AP
米国、中国、欧州の相関図

 【北京・河津啓介】中国政府は10日、昨年7月に事実上の獄中死をしたノーベル平和賞受賞者、劉暁波(りゅうぎょうは)氏の妻である劉(りゅう)霞(か)さん(57)のドイツへの出国を認めた。米国との貿易戦争が拡大する中、欧州との「対米共闘態勢」を構築しようとする中国の思惑がにじんだ形だ。

     トランプ米大統領は通商政策だけでなく、強硬な対中政策を次々と打ち出している。今月7日には米軍艦が台湾海峡を通過し、中国側は激しく反発。中国は対米関係の悪化を見据えた外交政策の調整を迫られている。

     こうした中で中国にとっては、同様に通商問題で米国と対立する欧州との関係の重みが増している。李克強首相は霞さん出国を認める前日の9日、公式訪問したベルリンで、メルケル独首相と会談した。両首脳は自由貿易の堅持で一致して米国をけん制するとともに、トランプ氏の欧州歴訪直前に、中独の接近ぶりを印象付けた。

     また16日には、トゥスク欧州理事会常任議長(欧州連合=EU=大統領)とユンケル欧州委員長が北京を訪問することになっており、欧州との関係強化の手を着々と打っている。

     中国と欧州各国は人権問題で溝が深く、ドイツや英国が霞さんの解放を訴えていた。霞さんの出国について、複数の支援者は「外交カードとして霞さんを利用しただけだ」との見方を示す。国際社会の関心が高まる劉氏の13日の一周忌を前に出国を認めることで、イメージ悪化を避けると共に、欧州に秋波を送ったと言えそうだ。

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