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大久保好男(おおくぼ・よしお)さん(68)
「技術革新が急速に進み、国民の価値観も変わった。放送事業を取り巻く環境が激変する厳しい時代で、大変な時に会長になった」。全国200以上の民間放送事業者で構成する日本民間放送連盟(民放連)の会長に先月就任。記者会見で、重責をかみしめるようにあいさつした。
心境を吐露したのには理由がある。今春、政府が進める放送制度改革の「原案」が報道された。インターネットなどの通信と放送の制度を一本化することを掲げ、番組の「政治的公平性」などを定めた放送法4条などの規制を撤廃するとした内容に業界は揺れた。
結局、政府の規制改革推進会議が出した答申で、放送事業者のビジネスモデルに直ちに影響を与えるような内容は見送られたが、今後も懸念は残る。放送と通信の融合が進んでいく認識はある。それだけに「どう対応するのか、外部に指摘されるまでもなく、自分たちで将来像を描かないといけない」と言い切る。
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