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食育の推進がいわれる一方、偏った栄養、朝食離れ、貧困など子どもを取り巻く食の現状は複雑化している。育ちの現場の今を報告する。

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第3部 それって健康?/2 「悪役」誇張、トランス脂肪酸

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トランス脂肪酸を低減したことを表示する家庭用マーガリン
トランス脂肪酸を低減したことを表示する家庭用マーガリン

 奈良市でカフェを営む管理栄養士の中西純枝さん(45)。お客に出すクレープに使うのは香りのよい発酵バター。米粉のクッキーもバターを使う。トランス脂肪酸が含まれるマーガリンやショートニングはできるだけ使いたくない気持ちだ。「トランス脂肪酸は体内に蓄積すると聞き、体への負担が重いような気がします」と話す。トランス脂肪酸は心疾患のリスクを高める不健康な成分とのイメージがまとわりつく。

 トランス脂肪酸は脂質に含まれる不飽和脂肪酸の一種だ。マーガリンの製造工程で水素を添加するときに副生成物として生成される。食品添加物だと勘違いしているケースも見られるが、トランス脂肪酸という油が売り買いされているわけではない。

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