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MAINICHI芸術食堂

映画「未来のミライ」 家族、人間への愛凝縮 /愛知

 待った甲斐(かい)があった。ある家族のごく私的な物語かと思いきや、いにしえから全ての人が同様に繰り返す壮大なループに思い至る傑作。「サマーウォーズ」や「バケモノの子」の細田守監督が3年ぶりに放った長編アニメーション「未来のミライ」には、身近な家族への、人間という存在への愛が詰まっている。

 とある都会の小さな家に暮らす4歳の男の子くんちゃんは、生まれたばかりの妹に両親の愛情を奪われ、戸惑いふて腐れている。そんな彼が中庭の小さな木の前で、次々と不思議な出会いを経験する。かつて王子だったという謎の男や、幼い頃のお母さん、青年時代の曽祖父。そして、未来からやってきたセーラー服姿の妹ミライに導かれ、くんちゃんは時空を超えた冒険の旅に出る。

 建築家のお父さんがデザインした家は、土地の高低差を使った洒落(しゃれ)た造り。庭や公園の緑は柔らか…

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