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学芸記者の文学碑散歩

歌人・毛利雨一樓 高峰霊園(戸畑区高峰3) 生きるための歌を求めて /福岡

 書よみて年月ひさしたのしみてなほよみつづけ老いやいたらむ

 墓碑に刻まれた歌の通りに生きた人だったという。当初は俳句に親しみ、40歳前後で短歌に転向した。戸畑で米問屋を営む傍ら、1922年に歌人、若山牧水が主宰する詩歌雑誌「創作」に加入。初投稿の際は200首もの歌を一度に送り、69首が2ページにわたって掲載された。牧水はあとがきで「議論も湧く事と思うが」としつつ、「まだ甚だ不洗練なものと思はるるけれどその底に動かし難い本質のあるのを私は感じたのだ。詩歌の本質の潜んでいるのをだ」と異例の優遇を説明している。

 熱心さもあり、雨一樓はすぐに「創作」北九州支社・戸畑の中心人物となった。自宅でも歌会を開いて若手を…

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