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緊急報告

西日本豪雨/上(その1) 生きなかった教訓

 広島市安芸区矢野東地区では梅河(うめごう)団地を中心に、12人の死者・安否不明者が出た。20年以上前からある、山間部に造成された団地で暮らす男性(69)と妻(66)の自宅は今月6日夜、土石流の直撃を受け、跡形もなくなった。夫妻とは今も連絡が取れない。

 団地の一部は、2014年8月に広島市安佐南区などで77人の犠牲者を出した大規模な土砂災害を受け、生命に著しい危害が及ぶ恐れがある「土砂災害特別警戒区域」に指定されることが決まっていた。だが、その教訓は十分に伝わらず、そして間に合わず、犠牲は防げなかった。

 広島県は今年5月17日、ホームページ(HP)で区域を公表。8月にも危険性などを周知する地元説明会を開き、その後指定する予定だった。その間隙(かんげき)を突くように災害は起きた。

 4年前を教訓に改正された土砂災害防止法は、指定前でも調査が終わった段階での公表を義務付けた。説明会直前の土石流は、くしくも公表した警戒区域の図で示していたものとほぼ同じ方向で発生した。

 被害が特に甚大だった広島、岡山、愛媛の被災地の現状と浮かんだ課題を緊急に報告する。【畠山哲郎、林由紀子】 (次回から社会面に掲載)

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