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動く2018

自民党総裁選キーパーソン/3 「政権ど真ん中」自負 首相支え、その次は? 麻生太郎・副総理兼財務相(77)

安倍晋三首相の席(左)の隣で閣議の開始を待つ麻生太郎副総理兼財務相=首相官邸で2018年7月3日、川田雅浩撮影

 麻生太郎副総理兼財務相、自民党の二階俊博幹事長、河村建夫元官房長官らが6月20日夜、東京・銀座のステーキ店「かわむら」で安倍晋三首相を囲んだ。9月の党総裁選に向けて麻生、二階両派の結束をアピールする会合だった。

     出席者によると、総裁選を巡って生臭い話はなかったが、麻生氏が「私のときには推薦人を貸し借りしていましたよ」と振り返ると、それまであまり口をはさまなかった首相が乗ってきた。

     「今の時代はそうはいかないんじゃないか。選挙に相当強くないとね」

     麻生氏が2001年、06年、07年の総裁選に出た際には、小派閥で「本命」でもなかったため20人の推薦人確保に苦労した。今回立候補に意欲を示す石破茂元幹事長や野田聖子総務相も似た状況だ。

     麻生派幹部は「次の政権で冷や飯を食う覚悟がなければ、負ける候補の推薦人にはなれない」と語り、首相の発言は石破氏らを支持する自民党議員へのけん制だと受け止めた。実際、首相が無投票再選した15年総裁選では、野田氏は推薦人を切り崩され、立候補を断念した経緯がある。

     12年末の第2次安倍内閣発足以来、麻生氏は政権ナンバー2の座を占めてきた。昨年7月に山東派などと合流し、59人に膨らんだ麻生派は今や自民党の第2派閥だ。麻生氏はことあるごとに「ど真ん中で政権を支える」と自負をのぞかせる。「2大派閥が競い合う疑似政権交代」という麻生氏の理想にも、数の上では近づいた。

     しかし、学校法人「森友学園」への国有地売却に関する財務省の決裁文書改ざんと、財務事務次官(当時)のセクハラ問題では、麻生氏の政治責任を問う声が野党だけでなく公明党からも上がった。麻生氏は安倍政権のバランスを崩さないために閣僚にとどまったが、毎日新聞の5月の世論調査では麻生氏が「辞任すべきだ」が52%に上った。その判断は必ずしも支持されていない。

     しかも、前次官のセクハラ問題を巡って「セクハラ罪という罪はない」と強弁するなど、麻生氏の言動はしばしば物議を醸し、政権の不安材料になってきた。麻生派には一時、麻生氏の首相再登板への期待があったが、現実にはそう簡単ではない。

     安倍首相の総裁3選が実現すれば、その次は世代交代が進む可能性が強い。これまで首相を支えてきたキーマンは、影響力を維持するために「ポスト安倍」候補を探すことになるだろう。

     昨年8月の内閣改造で麻生派から河野太郎氏が外相に抜てきされた。麻生氏にとって河野氏は有力なカードだ。ただ、「キングメーカー」争いでも麻生氏が優位に立てるかどうかは、まだ見えない。【田中裕之】=つづく


    麻生氏 総裁選語録

    ・「清和会(細田派)と志公会(麻生派)が手を組んで安倍政権のど真ん中で支えていきたい」(5月22日の自民党細田派パーティー)

    ・トランプ米大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長を挙げ「2人の間に入って、トランプさんに(意見を)言える人は誰かいるのか。安倍晋三1人だけだ」(6月24日、新潟県新発田市で)

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