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きょうのセカンドオピニオン

低出生体重児の陰核肥大=答える人・松本富美部長(大阪母子医療センター・泌尿器科)

 Q 低出生体重児の陰核肥大

     娘は約1000グラムの低出生体重児で、陰核肥大と診断されました。主治医は「病気ではなく個性」と言いますが、成長や発達に影響はありますか。(兵庫県、女性、34歳)

     A 成長とともに解決

     女の子の陰核は男の子のおちんちんに相当する外性器の一部です。低出生体重の赤ちゃんは脂肪が少なく、独特の体つきなので、男女を問わず外性器が目立って見えますが、親が気付く陰核肥大は、実際には陰核包皮である小陰唇の肥大がほとんどです。病気としての陰核そのものの肥大と分けて考えます。小陰唇肥大は見かけ以外に不都合はありません。主治医が「個性」と言ったのもそうした意味で、背が高かったり、鼻が大きかったりという個人差の範囲に含まれます。

     低出生体重児では陰核肥大の頻度が高いという研究結果が近年報告されました。早産などで周産期の性ホルモン環境が乱れることが背景に考えられていますが、原因はわかりません。一過性でいずれは正常の女の子のホルモンバランスに落ち着きます。特に思春期に第2次性徴を迎えれば、外性器の形状は大きく変化します。子どもの外性器を心配するお母さんは多いですが、成長とともにほとんど解決します。

     たしかに性分化疾患としての陰核肥大もあります。ただし、それは外性器からは性別の判断が困難なような、まれなケースです。以前は親の独断で、小さくする手術を受けさせることもありましたが、非常に繊細な部分なので、知覚神経を鈍くしてしまう問題も起きています。そのため海外では成長後の子どもが保護者を訴えた事例もあります。子ども本人にかかわる問題なので、親が先回りして決めるのではなく、成長後の本人の判断にゆだねた方がよいでしょう。【聞き手・高野聡】


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