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北朝鮮制裁

「瀬取り」だけで輸入上限超え 国連報告書

 【ニューヨーク國枝すみれ】米国連代表部は12日、国連安全保障理事会の北朝鮮制裁委員会に対し、北朝鮮が今年1~5月に海上で船から船に石油精製品を積み替えて密輸する「瀬取り」を少なくとも89回実施したと報告した。この分だけで、安保理制裁決議で決めた年間輸入量の上限である50万バレルを超えた可能性が高いとし、国連加盟国に対して、北朝鮮向け石油精製品の輸出を即時停止するよう呼びかけている。

 報告書は、中国とロシアが北朝鮮に石油精製品の輸出を続けていることも指摘した。先月12日の米朝首脳会談後、北朝鮮に対する制裁緩和を求める中露の動きをけん制する目的があるとみられる。

 報告書は瀬取りの様子の写真などを分析して作成。北朝鮮は1月1日~5月31日、洋上で積み替えた石油精製品を西部の南浦港や東部の元山港などに運び込んだ。船の積載量の3分の1しか積まれていなかったと仮定しても計89回で約51万バレル、半分の場合だと約76万バレルが北朝鮮に輸出されたことになると推測している。

 安保理は2017年12月に採択した制裁決議で、北朝鮮への石油精製品の輸出総量を年間50万バレル、原油の輸出総量を年400万バレルに制限した。

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