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銀河系外

ニュートリノの発生源の天体、初特定

国際共同研究「アイスキューブ」のチーム

 銀河系外から届いた素粒子の一種「高エネルギーニュートリノ」の発生源の天体を初めて特定したと、南極大陸の氷床を使ってニュートリノを観測する国際共同研究「アイスキューブ」のチームが13日付の米科学誌サイエンスに発表した。宇宙物理学の大きな謎の一つとなっている、高エネルギー宇宙線の発生機構解明につながると期待される。

 ニュートリノは物質をほぼすり抜けてしまうため検出が難しい。1987年の超新星爆発によって飛来したニュートリノを観測した功績で、小柴昌俊・東京大特別栄誉教授が2002年のノーベル物理学賞を受賞した。アイスキューブでも高エネルギーニュートリノを検出したことはあったが、発生源は分からなかった。

 今回、アイスキューブでニュートリノが検出されたのは昨年9月23日午前5時54分(日本時間)で、87年の超新星由来のニュートリノの1000万倍以上のエネルギーを持っていた。直後から世界各地の天文台や人工衛星がニュートリノの飛来したオリオン座の一角を一斉に観測。約40億光年離れた「ブレーザー」と呼ばれる天体から発せられるガンマ線が強まっているのを広島大の望遠鏡が見つけ、これが高エネルギーニュートリノの発生源だと特定した。

 ブレーザーは中心にある超巨大ブラックホールをエネルギー源として明るく輝く銀河で、発生の仕組みがよく分かっていない高エネルギー宇宙線の発生源でもある。

 アイスキューブには千葉大など12カ国の49研究機関が参加。南極点の氷床に5000個以上の検出器を埋め、氷がまれにニュートリノと反応して発する光を検出する。千葉大の石原安野(あや)准教授は「天体内部でどうエネルギーが受け渡されているのか突き詰めていきたい」と話す。【荒木涼子】

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