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西日本豪雨

「平成最悪の豪雨被害」をもたらした西日本豪雨。広い範囲で土砂崩れや河川の氾濫が多発し、甚大な被害となった。

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広域被災 砂防ダム整備地域も

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豪雨が降った後の広島県呉市付近の衛星画像(9日午前)。茶色くにごった黒瀬川(右)から大量の土砂が瀬戸内海に流出している様子が分かる=米国地質調査所の提供データを基に作野裕司・広島大准教授が作成
豪雨が降った後の広島県呉市付近の衛星画像(9日午前)。茶色くにごった黒瀬川(右)から大量の土砂が瀬戸内海に流出している様子が分かる=米国地質調査所の提供データを基に作野裕司・広島大准教授が作成

 広島市安芸区矢野東地区では梅河(うめごう)団地を中心に、12人の死者・安否不明者が出た。20年以上前からある、山間部に造成された団地で暮らす男性(69)と妻(66)の自宅は今月6日夜、土石流の直撃を受け、跡形もなくなった。夫妻とは今も連絡が取れない。

 団地の一部は、2014年8月に広島市安佐南区などで77人の犠牲者を出した大規模な土砂災害を受け、生命に著しい危害が及ぶ恐れがある「土砂災害特別警戒区域」に指定されることが決まっていた。だが、その教訓は十分に伝わらず、そして間に合わず、犠牲は防げなかった。

 広島県は今年5月17日、ホームページ(HP)で区域を公表。8月にも危険性などを周知する地元説明会を開き、その後指定する予定だった。その間隙(かんげき)を突くように災害は起きた。

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