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ロシアW杯

クロアチア初決勝 延長、美しき逆転

【クロアチア-イングランド】決勝進出を決めてサポーターの声援に応えるクロアチアのダリッチ監督(中央右)とモドリッチ(同左)=ロシア・モスクワのルジニキ競技場で2018年7月11日、長谷川直亮撮影

 ○クロアチア2-1イングランド●(準決勝・11日)

     20年ぶりの挑戦で、準決勝の壁をクロアチアが突破した。試合終了の笛を聞いたロブレンとビダは、両膝でピッチを滑るようにしてサポーターが待つゴール裏に駆けつけた。攻撃の柱であるモドリッチはダリッチ監督と肩を組み、腕を観客席に向けて突き上げた。

     一体感がにじむ秀逸なゴールが続いた。後半23分、右クロスに中央のペリシッチが左足を伸ばして当て、同点。延長後半はクロスからのこぼれ球をつなぎ、ゴール左からマンジュキッチが左足で豪快に決めた。終盤に浮足立ち、運動量の落ちたイングランドを尻目に、勝負どころで走り、競り合い、粘り勝ちした。「我々の方が経験のある選手がいるのは事実。勝つ可能性は50%ずつある」。マンジュキッチの宣言通り、脂ののった選手が並ぶクロアチアが、20代主体のイングランドをいなした。

     この日もFKで先制点をつかんだイングランドのように、最近はセットプレーとカウンター攻撃の比重が高まっている。ボールの保持を重視する「ポゼッションサッカー」の終幕さえ語られる大会だ。その中でクロアチアは流れから生まれるゴールの美しさを強調し、時流にあらがうようでもある。

     旧ユーゴスラビアからの独立を受けて1998年大会に初出場し3位となった時は、準決勝でフランスに屈した。モドリッチは「もちろん覚えている。ここまで3試合連続で延長戦を戦ったが何の問題もない。やりかえさなければいけない」。士気高く、初の決勝の舞台に向かう。【大谷津統一】

     クロアチア・ダリッチ監督 (準々決勝まで2試合の延長で疲労しても)誰も控えに回りたいとは言わなかった。最後まで諦めなかった選手たちを誇りに思う。ベストゲームだった。

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