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世界経済・見て歩き

米バーモント州 廃炉に揺れる町 原発の次、悩む住民 「産業の誘致、夢追わず」

バーモントヤンキー原発

 米東部バーモント州で、バーモントヤンキー原発の廃炉準備が進んでいる。長期にわたる廃炉作業の安全をどう確保し、どんな産業を地域経済の次の柱にしていくのか。使用済み核燃料の処理は--。容易には答えの出ない問題に、小さな町が揺れている。

 「この町は多額の税収と、原発で働く多くの友人を一度に失ったんだ」。原発が立地するバーノンの町幹部、ジョシュア・ウンルーさん(37)は嘆く。安価なガス火力発電に押され、米電力大手エンタジーが約40年間にわたる運転を停止したのは2014年12月。人口2100人の町にとって、約500人の雇用を生み出し、固定資産税の2割を賄った原発の閉鎖は大きな衝撃だった。町幹部を補佐するミシェル・ポンさん(49)も「一挙に500人を雇うような産業の誘致は無理だろう。夢を追いかけるのではなく、経済の多様化を図っていくしかない」と話す。

 原発の正門に着くと、小学校まで300メートルほどしか離れていないことに驚く。住民の意見を廃炉作業に反映させるために設置された市民評議会の議長、ケイト・オコナーさん(64)は「近いので怖い場所だと思われるかもしれないけれど、子供たちにとっては両親の職場。多くの住民は心地よく感じていた」と振り返る。

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