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再思三省

第64回 本当に粗末な品でも

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「再思三省(さいしさんせい)」とは何度も考え、何度も自らを省みること。実際に紙面に登場した事例などをひきながら、月1回、三つずつのテーマで気をつけたい事柄をつづっています。なお、この中には必ずしも一般的に間違いとはいえないものもあります。読者への配慮や紙面上の統一などの点から決めているものは、理由とともに示しています。

「…畏るべし」以外は「後世」

 (教訓を)後生に伝える → 後世に伝える

 文字通り、後世は「のちの世、のちの時代」、特にその人が死んだあとに来る時代のことで、後生は「あとから生まれる者、あとから学ぶ者」。そう聞くと、どちらの字でもいいように思いがちですが、後生は「後生畏るべし(自分より若い人は将来どんなに立派になるか分からないから侮るわけにいかない)」の他にはほとんど使わない、特殊な言葉と考えられます。一般的に教訓などを幅広く、末永く共有させる意としては「後世に伝える」がふさわしい表記です。なお、人に哀願する時の「後生だから」はゴショウと読む別の語です。

勢いに惑わされず

 (逆風を)もろともしない → ものともしない

「馬もろとも川に転落」「タックルをものともせずに突進」といったように、共通して勢いのある場面によく使われるからか、しばしば見かける混同です。落ち着いて見れば全く別の言葉だということは分かるはずですから、読み返すときはスピードを落とし勢いに乗らないようにすることが肝心です。

他人をへりくだらせてしまう表現

 (催しで配られた)粗品→ 景品、記念品 など

 粗品は読んで字のごとく「粗末な品」、人に贈る品物についてへりくだる呼び方です。たとえ「粗品」というのし紙が付いていても、また本当に粗末な品物であっても、客観的なはずの文章で「来場者に粗品が配られた」などと書くと失礼でこっけいな表現になってしまいます。もちろん、自ら主催するイベントの告知などで「粗品を進呈します」などと書くのは適切な使い方です。

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