<くらしナビ・ライフスタイル>
スマートフォン(スマホ)向け人気ゲーム「スーパーマリオラン」や「ポケモンGO」に見せかけウイルスを感染させる「偽アプリ」が横行。個人情報を抜き取られる被害が出ている。
●見た目はそっくり
正規品と見た目は同じ偽アプリ。インストールするとスマホ内の連絡帳や画像、インターネットの閲覧履歴などの情報を抜き取られてしまうほか、画面いっぱいに広告表示が表れる迷惑なタイプも。遠隔操作機能のあるウイルスを忍ばせ、知らないうちに通話を録音されていたり、カメラで撮影されたりする悪質なものも登場している。
情報セキュリティー大手・トレンドマイクロ(東京都渋谷区)によると、2016年9月に公開された任天堂のゲームアプリ「スーパーマリオラン」の偽アプリは翌年3月末までに34種類が確認された。中にはクレジットカード情報をだまし取る悪質なものも。社会現象にもなった「ポケモンGO」でも、日本での配信が始まる直前の16年7月上旬から中旬にかけての約2週間で149件発見され、計3900万回以上ダウンロードされていた。
●個人情報流出誘導
トレンドマイクロの高橋昌也シニアスペシャリストは「犯罪者の狙いは個人情報。何とかしてインストールさせるため、話題に上ったゲームやサッカー・ワールドカップなどの『人気』に便乗する」と指摘する。
メールやソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)に張られたリンクから、偽アプリが置かれている不正サイトに誘導されるケースが多い。本来は有料なのに「無料」とうたっている場合や、ゲーム内で使える仮想通貨を「プレゼント」としていた時は特に注意が必要だ。
最近では、ゲームだけでなく、カジュアル衣料品「ユニクロ」を装い、携帯電話やスマホのショートメッセージサービス(SMS)で不正サイトに誘導。偽アプリをインストールさせる手口も登場している。
●不審な点確認を
高橋シニアスペシャリストは「偽アプリは正規品をコピーして作っているので見た目で判断するのは難しい。セキュリティーアプリを使うなど対策を講じることが必要」と語る。また、「アップストア」や「グーグルプレイ」といったアプリの事前審査がある公式マーケット以外で入手しないことも重要だ。
インストールする際に表れる確認場面でも、偽アプリを見破るヒントがある。確認場面では連絡帳▽位置情報▽カメラ--などへ外部からのアクセスを認めるよう求められる。偽アプリは、内容と無関係なアクセス権限を求めようとする場合が多いため、不審な点がないか確認したい。アンドロイド端末は、セキュリティー設定画面で「提供元不明のアプリのインストールを許可する」を無効にしておくことで、防ぐこともできる。
アプリの動きがおかしかったり、身に覚えのないSNSへの投稿や送信履歴があったりした場合は不正アプリをインストールした可能性がある。まずはセキュリティーアプリを起動し、ウイルスを検出した場合は、すぐにアプリをアンインストールする。既に個人情報が流出している可能性もあるため、SNSやネットバンキングなどに不正アクセスされた可能性がないか確認したうえで、被害があった場合は各サービスの問い合わせ窓口や警察に相談すること。【林奈緒美】



