西日本豪雨
消えた砂防ダム 大破した家屋に岩石や流木
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広島・坂町 高さ11m、幅50m 無残な姿に
西日本豪雨で土石流にのみ込まれた広島県坂町の小屋浦地区は、中心を天地川が流れる。かんかん照りの14、15の両日、大半が土砂で覆われたこの地区の被災現場を川沿いに歩いた。土砂をせき止めるためにあったはずの砂防ダムの無残な跡。ダムの崩壊で流れ出た土砂で大破した家屋。至るところ、巨大な岩石や流木がごちゃ混ぜに山積していた。
「ああ、胸が苦しい」。町立小屋浦小の避難所に向かうパートの女性(60)は、住宅地まで押し流されてきた岩石から顔を背けた。平屋に1人暮らし。6日夜、避難しようにも濁流の水圧でドアが開かず、「狭い場所が安全では」と浴室で脚立に乗り、岩石が転がる雷のような音に震えつつ夜を明かした。避難所にいる今、人の足音にもびくついてしまう。
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