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ニッポンへの発言

キーワード 「美しい顔」と芥川賞=中森明夫

文芸誌『群像』6月号(講談社)に掲載された群像新人文学賞受賞作「美しい顔」

 芥川賞候補作が物議をかもしている。北条裕子氏の「美しい顔」は群像新人文学賞を受賞、芥川賞候補となった。が、一部記述に既刊本との類似点がある問題が波紋を呼ぶ。出版社は参考文献の記載もれだったと謝罪、文献の一冊とされた側の発行元は「それで解決する問題ではない」と反論した。「美しい顔」は、同作品の評価を広く「社会に問う」としてホームページ上で全文無料公開されていた。

 同作は東日本大震災を舞台としており、参考文献とされる著作が被災地を取材したノンフィクションや被災者らの手記であったことが、問題を深刻にしている。北条裕子氏は、被災者でもなく被災地へ一度も行ったことのない自分が震災を題材に一人称で小説を書いたことを「罪深い」と記した。そうした自覚があるのに、著作権法上の問題以前に、体験者の言葉を(消化・吟味しないで)小説内に借用するのは道義的にどうかと思わなかった…

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