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単純ミスによる誤診、自衛策は 患者が主体的に行動を

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画像検査の流れの例
画像検査の流れの例

 医師がコンピューター断層撮影装置(CT)などの検査結果を見落としたり、医師間で情報共有ができていなかったりして、がん患者が適切な治療を受けられず、手遅れになった事例が相次いでいる。単純ミスによる医療事故。患者側にそのリスクを少なくする手立てはないのだろうか。【庄司哲也】

病気について情報収集/データ提供求めチェック/メモ・録音し医師に質問

 6月に明らかになった千葉大学医学部付属病院(千葉市)のケース。2017年7月、他の病院で「肺がんの疑いがある」と告げられた男性が、千葉大を受診した。この男性は実は、1年前にも千葉大を受診し、画像診療(診断)報告書には「肺がんの疑いがある」との記載があったのに、担当医が自分が専門とする部位だけに注目したため、見落としていた。このミスが発覚して院内調査を行うと、13年以降、9人の患者に診断ミスがあった。うち5人は男性と同様、報告書の記載を見落としていたことが原因だった。17日にも東京都杉並区の肺がん検診などで、同区内のクリニックで胸部エックス線の検査を受けた40代の女性ががんを見落とされ、死亡していたことが明らかになったばかり。

 「こうした事故は、医療機関に特有のものというより、『担当医が変更になったが、画像検査を行ったことが引き継がれなかった』といった単純なミスでも起きている」。そう話すのは医師の坂口美佐さん。公益財団法人・日本医療機能評価機構の医療事故防止事業部長を務めている。

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