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語り継ぐ オウム事件と私

日本中を震撼(しんかん)させたオウム真理教事件。確定死刑囚13人のうち教祖と元幹部ら7人の刑が執行されたが、記憶の風化を懸念する声も上がる。さまざまな立場で事件と交錯した人たちの継承への思いをたどる。

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語り継ぐ オウム事件と私

オウム事件と私/6 思考停止の恐怖 元東京地裁裁判長・山崎学さん(69)

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 <一連の事件で死刑が確定した13人のうち、地下鉄サリン事件の実行役である横山真人、豊田亨、広瀬健一の3死刑囚に1審で死刑を言い渡した>

 3審制の下、被告に直接「死刑」と宣告したのは1審の裁判長だけです。それはやはり重い。執行について感想を言うべきではないと思います。ただし、なぜこれほどの事件が起きたのか、裁判を通じて感じたことをお話ししたい。

 <教祖の松本智津夫元死刑囚は1999年9月、豊田、広瀬両死刑囚、杉本繁郎受刑者(無期懲役確定)が一緒に審理された公判に証人出廷し、地下鉄サリン事件での共謀を否定。同11月には杉本受刑者から「いいかげんに目を覚ませ」と追及され、「失礼じゃないか」と言い返した>

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