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坂村健の目

東洋大情報連携学部(INIAD)の坂村健学部長が科学の視点でつづるコラム。

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ピースマシン

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 前回のこのコラムで、兵器へ人工知能(AI)が利用された場合の恐怖について触れた。しかし、そこでも述べたように、AIは非常に汎用(はんよう)性が高い技術なので、平和目的にも軍事目的にも利用できる--いわば二面性を持つ。

 その平和目的でAIを積極利用しようというアイデア「ピースマシン」を提唱しているのが、ヘルシンキ大のティモ・ホンケラ教授だ。ニューラルネットや機械学習の研究者で、フィンランド人工知能学会会長も務めた。そのホンケラ教授の来日講演に、私が責任者を務める東洋大情報連携学部(INIAD)が協力できないかと日本フィンランドセンター財団から打診があった。

 ホンケラ教授は2014年に脳腫瘍の手術を受け、その後、言葉を覚えにくくなる記憶障害に見舞われた。その経験からピースマシンのアイデアを思いついたという。その考えをつづった本を17年にフィンランドで出版し、話題となった。

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