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継がれぬ遺志

「マンデラ後」の南ア/下 バケツがトイレ、ブランド服に高級車 黒人同士、広がる格差

「マディバの遺志を受け継ぐ指導者がほしい」と話すパーシー・ヌダバさん=アレクサンドラで6月14日

 ヨハネスブルクの旧黒人居住区アレクサンドラにマンデラ元大統領ゆかりの家が残る。高級住宅街に隣接するこの地区はいまなお、南アフリカの圧倒的な格差を体現している。

 1941年にトランスカイ(現東ケープ州)からヨハネスブルクに出てきたマンデラ氏は一時期、アレクサンドラの簡素なれんが造りの家に下宿した。

 地区で生まれ育ったパーシー・ヌダバさん(49)は「マディバ(マンデラ氏の愛称)のおかげで肌の色で差別されなくなった」。黒人にも参政権が認められ、政治的な自由を手にして四半世紀が過ぎたが「ここでの暮らしは昔と大差ない」と話す。マンデラ氏が住んだ時にはなかった電気も通り、道路の舗装は進んだとはいえ、過密状態は相変わらずで、排水管からあふれる汚水が悪臭を放つ。

 掘っ立て小屋がひしめく一角では、84世帯400人以上が屋外の一つの水道栓で炊事や洗濯をしていた。二つある共用トイレも一つは壊れたまま。「不衛生では」と聞くと、主婦のタカラン・ムダウさん(35)は「じゃあ、どうしろというの」。いつも行列なのでバケツをトイレ代わりにしているという。

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