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イスラムが見る現代科学

聖典コーランの教えを大切に守るイスラム教徒は、科学万能の現代をどう「解釈」しているのか。中東の人々と科学の関係を考えてみた。

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イスラムが見る現代科学

神と火星と進化論/1 UAE、2117年移住計画 宇宙の断食、どうする?

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アラブ首長国連邦が2017年に発表した火星居住構想のイメージ図=同国のムハンマド副大統領のツイッターから
アラブ首長国連邦が2017年に発表した火星居住構想のイメージ図=同国のムハンマド副大統領のツイッターから

宗教機関の指針待ち

 「火星に移住しよう」。そんな話を真剣に考えているのが、産油国・アラブ首長国連邦(UAE)だ。

 金融都市ドバイを擁し、原油や天然ガスなどの資源にも恵まれたこの国は今、その資金力を背景に宇宙開発に乗り出す。2014年には「宇宙庁」を創設。21年までに火星に無人探査機を送り、2117年までに人類が住む都市を火星に建設する計画だ。

 地球の人口増加対策、新資源の探査など火星開発の利点は多いが、計画を主導する政府機関「ムハンマド・ビン・ラシド宇宙センター」のユセフ・シャイバニ事務局長(45)は「当面は宇宙研究を通じ、知的人材を育成できるのも国家にとってメリット」と現実的な利点も強調する。その第1段階として、火星の生活をシミュレーションする巨大ドームを砂漠地帯に造る計画があるという。火星の地表に似て、砂漠には緑が少ない。わずかな…

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