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磯田道史・評 『公家たちの幕末維新 ペリー来航から華族誕生へ』=刑部芳則・著

 (中公新書・972円)

 現代日本の幕末維新史のイメージは、いびつなものである。歴史知識に自信がある人でも、あるいはプロの歴史研究者でも、専門家以外は「公家」の政治や社会の実態を正確に理解している人は少ない。幕末の大名の概数は約280家。しかし、公家の概数を130~140家と即答する歴史ファンは少ない。

 大河ドラマなどの時代劇でも、公家の描かれ方は「公家は添え物」「優柔不断で頼りなく弱々しい印象」のステレオタイプの演技がなされていると著者はいう。二十数年前、大学院生だった私は、幕末の孝明天皇の伝記的史料集『孝明天皇紀』を通読し、同じ感想をもった。公家は、弱々しくない。

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