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こころの天気図

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暑さが招く精神不調=東京大教授、精神科医 佐々木司

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 とにかく暑い。

 いつもなら「運動しましょう、歩きましょう」と勧めている患者さんにも、今は「この暑さですから無理をしないで」としか言いようがない。暑さによる脱水を心配して尋ねてみると、皆さん、水分補給は心掛けているのだが、塩分補給は忘れている人が多い。中には「血圧が高めなので塩分摂取は控えている」と答えた人もいたが、暑い夏は汗で塩分が大量に失われるので、水分だけでなく塩分補給も必要だ。

 「でも、この話って『メンタル』とは無関係では?」と思ったら、大間違いだ。汗で塩分を失ったのに塩分補給せず水分だけ取っていると、血液の塩分濃度が低下する。これは「低ナトリウム血症」と呼ばれる状態で、吐き気、頭痛のほか、倦怠(けんたい)感や無気力などメンタル面の症状も表れる。私の外来でも、暑さが本格化した先週は、だるさや無気力と吐き気を訴える患者さんが多かった。気候と関係があったのかもしれない。

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