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御嶽海初優勝

木曽の星 御嶽山噴火で低迷する地元に光

初優勝を決めタイを手に喜ぶ御嶽海(手前左)。同右は出羽海親方=愛知県犬山市で2018年7月21日午後7時26分、大西岳彦撮影

 「木曽の星」が光り輝いた。21日の大相撲名古屋場所で、西関脇の御嶽海(みたけうみ)(25)=本名・大道久司=が長野県出身力士として現行の優勝制度で初めて場所を制した。御嶽海が生まれ育った木曽地方は2014年の御嶽山(おんたけさん)噴火後、観光業低迷に苦しんでおり、明るいニュースに地元は沸いた。

 出身地の上松(あげまつ)町は山深い木曽地方の人口約4500人の町。町から望む御嶽山がしこ名の由来だ。商店街の至る所に「郷土の星 めざせ横綱」「次のねらいは優勝杯」などのポスターやのぼり旗が掲げられている。

 御嶽山の噴火災害では死者・行方不明者63人を出し、木曽地方の観光客は激減した。今も噴火前の数字には戻っていない。

 「故郷を元気づけたい」と言い続けてきた御嶽海は時間があれば帰郷し、地元ファンに感謝の思いを伝えてきた。その謙虚さ、ひたむきな姿勢が木曽の人たちに愛されてきた。

 中学時代の恩師で木曽町立三岳小学校長の安藤均さん(59)は「本当に感無量。優勝を決めた瞬間も、彼はガッツポーズなどはせず、喜びを内に秘めた様子だった。相手があってこそ、という考えをしっかり持ってくれていた。木曽の子どもたちにとっても、御嶽海は人として、いいお手本になっていると思う」とたたえた。

 御嶽海にちなんだ菓子やサンドイッチなどを作って販売している木曽町三岳の西尾礼子さん(78)は「優勝は夢みたい。これから『ここが御嶽海のふるさとか』と、木曽に一人でも多く観光客が来てくれたらうれしい」と喜んだ。

 長野県は江戸時代に最強といわれた力士・雷電為右衛門を出した地だが、長く名力士不在で、昨年の御嶽海の関脇昇進は、同県出身としては84年ぶりだった。横綱はまだ出ていない。それだけに人気・実力を兼ね備えた御嶽海に寄せる県民の期待は大きい。【小川直樹】

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