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「万葉古道」を尋ねて

交流・別れ・流浪/24 大和下市・桃花の里/下 水の神宿る、青く遠い山 /奈良

秋野川沿いの奈良県下市町才谷、立石から吉野山に登る道はこの「一本杉」で合流し杉峠を越える=栗栖健撮影

 トキは下に曲がった細いくちばしを柔らかい泥の中に差し入れ、えさを探す。くちばしは人間の指先のように感覚が繊細だ。トキに泥地は欠かせない。

 秋野川は、吉野川との合流点から瀬が続き、岩盤があらわになる川底、岸もある。下市町〓邑までさかのぼると谷が狭まった所があり、かつての増水時には水が滞り、上流部は湿地だっただろう。今は水田が広がる。

 9世紀の初め、下市の古名「桃花(つき)の里」を「日本霊異記」に残した薬師寺の僧・景戒は紀伊・名草(現在の和歌山市)出身。同書には、他にも家と寺を往復する道に近い「吉野山」「大和の国の内(宇智=五條市)の市」の地名も出る。景戒はそれらの話を身近で聞く機会があったのではないか。

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