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記者の目

滋賀・日野町事件再審決定 心証にこだわりすぎた=山本直(大阪編集制作センター)

再審開始の決定を受け、垂れ幕を掲げる弁護士=大津市京町3の大津地裁前で11日、成松秋穂撮影

 滋賀県日野町で1984年に起きた強盗殺人事件「日野町事件」で、大津地裁は今月11日、無期懲役が確定し、服役中に死亡した阪原弘(ひろむ)さんの再審開始を認めた。阪原さんは逮捕から23年後の2011年3月に75歳で病死しており、死刑・無期判決が確定した事件で死後に再審が認められたのは戦後初めてだ。ようやく重い扉が開きかけているが、90年代にこの裁判を取材した私には、当時の1審・大津地裁の訴訟指揮がその後の混迷、長期化の主因のように思えてならない。そもそも最初の有罪の判断は、裁判所が心証にこだわりすぎた結果ではなかったか。

 阪原さんが逮捕されたのは事件から3年余りたった88年3月。当初の起訴状は、84年12月28日午後8時40分ごろ、客として訪れた酒店内で、店を経営する女性(当時69歳)を絞殺し、翌日、現金5万円と手提げ金庫などを奪ったという内容だった。阪原さんは大津地裁での公判で「捜査員の暴行などで自供させられた」と一貫して否認。捜査段階での自白の信用性が最大の争点となった。

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