相模原殺傷事件2年 被告、今も主張改めず 19人の犠牲者ひとくくり 福祉専門家、面会重ね
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相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で入所者19人が殺害された事件から26日で2年になる。殺人などの罪で起訴された元職員、植松聖被告(28)=精神鑑定中=は「障害者は不幸をつくる」などと語った。発言の真意を確かめるため、今年、2人の福祉専門家が被告と面会した。【国本愛、水戸健一】
4月、静岡県立大短期大学部の佐々木隆志教授(社会福祉学)は拘置施設を訪れた。透明の板越しに「あなたに福祉の気持ちを伝えたい」と話すと、植松被告は涙を浮かべ「ありがとうございます」と頭を下げた。被告に障害者福祉の意味や大切さを分かってほしいと思ったからだ。
事件当日、知的障害がある息子(22)は「僕も殺される。植松が来るから鍵をかけて」とおびえた。障害のある子の親▽福祉を志す学生を育てる教員▽研究者--という三つの立場から、会って事件に至るまでの被告の分岐点を知りたい。昨年12月、そう記した手紙を送ると、翌月返事が届いた。
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