横溝正史の推理小説をドラマ化した「悪魔が来りて笛を吹く」で名探偵、金田一耕助を演じる。吉岡秀隆にとって、金田一は“原点”。子役時代、渥美清が金田一を演じた「八つ墓村」(1977年)で映画デビューした。「泣きながらこっちに走って来るんだよ、という場面を(野村芳太郎監督に)何度もやらされたのを覚えている」彼にとって、金田一の役は「どこかで意識していた。胸にとげのように刺さっている役」。尊敬する先輩と同じ役に「(天国の渥美は)にこにこ笑ってくれていると思います。報告? できないです、畏れ多くて」と苦笑いする。
銀座の宝石店で毒を使った殺人事件が起き、容疑者とされた旧華族の男性が死を選ぶ。金田一は無実を信じる娘(志田未来)の依頼で、邸宅で行われる奇妙な占いに立ち会う。石坂浩二や古谷一行らも演じた役だが、「全員が全員、違う金田一。誰か(が演じた金田一)に寄せていかないように、というのがあった。金田一だからと力が入ると、『コスプレ』になってしまうと思った」。
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