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生きる力育む珠玉の600冊 加古里子さんとの別れ惜しむ

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加古さんとの思い出を語る絵本作家のヨシタケシンスケさん=川崎市中原区の川崎市市民ミュージアムで、2018年7月16日、坂根真理撮影
加古さんとの思い出を語る絵本作家のヨシタケシンスケさん=川崎市中原区の川崎市市民ミュージアムで、2018年7月16日、坂根真理撮影

 代表作「だるまちゃん」シリーズや科学絵本など約600冊の絵本を世に出し、5月に92歳で亡くなった絵本作家の加古里子(さとし)さんを「偲(しの)ぶ会」が16日、川崎市市民ミュージアムで開かれた。約220人が出席し、別れを惜しんだ。

 加古さんは19歳の時に終戦を経験。「生き残った自分に何ができるのか」を必死に考え、見つけたのが「これからを生きていく子どもたちの役に立ちたい」という思いだった。自分の目で見て、自分の頭で考え、自分の力で判断し行動する賢さを持ってほしい……。民間企業の研究所に勤務しながらそんな思いで紙芝居などを作り、1959年に「だむのおじさんたち」で絵本作家デビューした。

 偲ぶ会の会場には、加古さんが川崎の子どもたちと写った写真パネルや、絵本約300冊が展示されていた。偕成社の今村正樹社長は弔辞で「加古さんの逝去で戦後の日本の児童書の一時代が終わったという実感がある」と惜しんだ。

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